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何とな句 [つぶや句]

つぶやきて人のかへりし枯葎
ふる里はつぶやきの色火消壺
何となく春になりぬと聞く日より心にかかるみ吉野の山

新年
何もかも雑炊としてあたたかく
二日はや何もとめむと旅に出でし        
何するとなく松過ぎてしまひけり  
何はともあれ長き一月終りけり 


ゆく水や何にとゞまる海苔の味
鐘つかぬ里は何をか春の暮(何をか言はむ)
春の暮何せむと来し仏間なる
連翹の何も語らず黄より葉へ
来し方や何か怯へし雛の顏
この部屋に何用だっけ春の昼
何事も春や昔と思ほゆる
何となく小鮎は京の匂ひなる  
今日何も彼もなにもかも春らしく  
春宵の何なくも足る居間があり  
虫鳥のくるしき春を不為(なにもせず)  
鳥のはかなにも来はせぬ辻の春  
春は何か遠くてインクすぐ滲む  
雨空のどこかに春は来てゐたり  
どこからか道の来てゐる焼野かな  
人はみななにかにはげみ初桜  
いぬふぐりちゝはゝに何もてなさむ  
はるの夜や何事もなき三輪の杉  
ひとり蕗を噛めば何やら眼がさびし  
春曙何すべくして目覚めけむ         
啓蟄の眼鏡を拭きて何も見ず  
月日過ぎただ何となく彼岸過ぎ          
何気なく立出で春の寒さかな  
冥界に何かありたり海市立つ 
日の外に何か散り来る目借時        
何かわれに近づく如し春の闇  
糸遊を見てゐて何も見てゐずや       
山路来て何やらゆかしすみれ草       
なにはともあれ山に雨山は春  
何気なく瀨走る魚を見て暮春        
何となく小鮎は京の匂ひなる         
蕗味噌苦し何かを思ひ出しさうな
ふらここや空の何処まで明日と言ふ
曇りゐて何か暖か何か楽し
猫の子の目が何か見ておとなしき
入学式の真中何か落ちる音  
何もかも何もかも今日春らしく
ほつとして何となけれど春夕べ
春惜しむ何かにつけて母惜しむ    


憲法記念日何はあれけふうららなり
何となくみな見て通る落実梅
葉桜の下何食はぬ顏をして
何か負ふやうに身を伏せ夫昼寝
若葉雨なにかやさしくものを言ふ  
つかみたる掌に何もなし西日中  
(西日中電車のどこか摑みて居り)
梅雨の雷何か忘れゐし胸さわぐ  
海に何もなければ虹は悲壮にて  
夏至過ぎて何かが失せてゆく思ひ  
待つことのなにはなけれど夏座敷  
昼寝より覚めて胸中何もなし  
何するもよし朝涼の一時間  
若葉雨なにかやさしくものを言ふ  
なにもかもこの汗引いてからのこと  
晩夏光何か拾ひて歩き出す  
蜑の家や料理何食ふ神祭り  
鬼灯を鳴らして妻の何思ふ  
何気なく灯に近づきて夜の秋  
何見るとなく見て遠き夏景色  
黒百合やいまもの言へば何か消ゆ     
何事も聞き流すのが涼みかな         
虹消ゆる何かが渡り終わりしか  
何となく生きていたいの更衣         
青葉木菟声とめて何やりすごす    
晩夏光何か拾ひて歩き出す        
花火上るどこかに何か応へゐて
月下美人しぼむ明日より何待たむ
老婆外寝奪はるべきもの何もなし
もう何もするなと死出の薔薇持たす
蝉時雨何も持たない人へ降る
蟻の道ゆく先何があるのやら
蠅叩き此処になければ何処にもなし
何もなく死は夕焼に諸手つく
水中花何想う水の中  


遠蜩何もせざりし手を洗ふ
秋風や何為さば時みたされむ
わが庭に何やらゆかし木の実採り
鬼胡桃何がなんでも天動説
何の包みか母の外出曼珠沙華
撫で殺す何を笑ふやレーニン像
秋立つや何のおどろく陰陽師
秋の箱何でも入るが出てこない
何もないとこでつまずく猫じゃらし
朝霧に手をさしのべて何か摘む
紅葉せり何もなき地の一樹にて
この秋は何で年よる雲に鳥          
秋深き隣は何をする人ぞ  
何気なく灯に近づきて夜の秋  
何の実といふこともなく実を結び        
秋草の辺に何思ふかがまりて  
何人か住みて顔出す窓の蔦
秋の暮何にふりむきしか知らず        
秋の夜の何にたかぶり寝つかれぬ 
ばつたんこ何を威すとなけれども        
白露や一詩生れて何か消ゆ  
何となくイエスをおもふ案山子かな     
秋晴の何処かに杖を忘れけり  
秋草の辺に何思ふかがまりて         
小車や何花と名の付くべきを 
小狐の何にむせけむ小萩はら          
秋海棠山腹に棲み何食ひて 
何虫ぞ月より飛んで穗芒に  
紅葉して汝は何といふ水草ぞ  
秋の森出て来て何かうしなへり  
背にとめて何のあかしのゐのこづち  
何人か住みて顔出す窓の蔦  
秋草の辺に何思ふかがまりて
鵯の鋭く鳴いて何もなし
何がここにこの孤児を置く秋の風
これは何これは磯菊しづかな海
洋上に月あり何の仕掛けもなく
今何をせむと立ちしか小鳥くる
何となく寒いと我は思ふのみ  


何にても大根おろしの美しさ
百の鴨集まる何も決まらざる
広告にくるめば葱が何か言ふ
枯並木蒼天の北何もあらぬ(新京大同広場)
あたためて何包みたき掌か
まつくろに枯れて何かの実なりけり
冬の坂もぼりつくして何もなし
年の市何しに出たと人のいう
鴨すべて東へ泳ぐ何かある
師走何ぢや我酒飲まむ君琴弾け
年の瀬のうららかなれば何もせず
何もなし机上大寒来てゐたり
金屏風何とすばやくたたむこと
何に此師走の市にゆくからす
町落葉何か買わねば淋しくて
湯豆腐やいとぐち何もなかりけり
河豚刺身何しんみりとさすものぞ
烏めが何ニ寄りあふとしの暮
聖菓切るキリストのこと何も知らず
何といふ淋しきところ宇治の冬
何もせめごとし心の冬支度
何やらがもげて悲しき熊手かな
焼薯をぽつかりと割る何か生れむ
綿虫を見失ひまた何失ふ  
つぶやきて人のかへりし枯葎         
ふる里はつぶやきの色火消壺  
二月尽何か大きな忘れもの  
冬草の紫だちしものは何  
何ひそむ冬の泉に水輪ふやし  
凩や大空何ンの跡のこさず  
凩と来てなに言ひ置きし
冬の暮何の疲労ぞ鮒を飼ひ  
草枯や一ㇳもと残る何の花  
枯蔓のほかの何者にもあらず  
暖炉ぬくし何を言ひだすかもしれぬ  
寒夜わが独ざ座うかがふ何か居り  
何かしら遠し遠しと年暮れぬ  
妻と子と何買ひ来しや冬日中  
何はあれ長き一月終りけり
あら何ともなや昨日は過ぎて河豚汁  
一匹の鱈の料理の何や彼や  
冬暮色その後何の無かりかり  
冬草の紫立ちしものは何  
妻と子と何買ひ来しや冬日中           
何がなく西のあかるさ年の暮  
ふぐり落して眠らば何になりてゐむ(厄払ひ)  
さむすぎて何事もなき山の色           
咳すれば何やら母に似ても来し  
何となく寒いと我は思ふのみ           
何事も否といひたき寒さかな  
年忘れ酔ひゐて何か醒むるなり         
何か書けば何か失ふ冬机  
何となく判る鳥語や冬日影            
限りなく降る雪何をもたらすや  
何事も否といひたき寒さかな
限りなく降る雪何をもたらすや
何笑ふ毛糸ぶつけてやろうかしら
何云はん言の葉もなき寒さかな
冬銀河昼間は何もなき山河
吊るされし鮟鱇何か着せてやれ  
なにごとも春の頃にといふことに
何か忘れて走根見てる十二月  

無季
何の木の花とはしらず匂哉  
空の深き梢は降らす何もなし  
にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき  
何ももう産まれぬ家に寝静まる


    




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